犬の下痢・便秘の症状と原因は?腸内環境を整えるのは食事療法とサプリが効果的です

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ワンちゃんの「下痢」「便秘」でお悩みの飼い主さんは多くいます。

腸内環境の悪化は、症状と原因を理解してから改善策を考える必要があります。

病院で投薬治療で改善した後も、下痢や便秘は慢性的になってしまうケースが多いため、多くの方が食事療法やサプリメントを使いながら改善を目指しています。

この記事では、ワンちゃんの下痢や便秘について分かりやすく紹介したいと思います。

少し難しい話も出てきますが、じっくりと読んでみてください。

▶この記事を書いた人

小林さくら

麻布大学獣医学部動物応用科学科卒業
大学では栄養学研究室に所属し、就職後はペットフードの販売と開発に3年間従事

ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級取得

 

 

 

犬の下痢・便秘の症状と原因

下痢の症状をチェック

下痢とは、腸の運動性と糞便の頻度・硬さ・量などに変化が生じる事と定義されます。

下痢は「小腸性下痢」と「大腸性下痢」に分けられ、それぞれ便の特徴によって判断することができます。

小腸性下痢は軟便や水様性の便で、回数は変わらないか少し増える程度ですが便量が増えることが特徴です。

また、糞便中には黒色便という黒色の血便が混ざることがあります。

大腸性下痢は軟便化やや形のあるゼリー状の便で、糞便中に鮮血や粘膜が見られます。

また、残便感や腹痛があるのに便が出なかったり、出たとしても量が少ないです。

下痢の症状まとめ

  • 小腸性下痢・・・軟便や水様性の便/便量が増える/黒色の血便が混ざることがある
  • 大腸性下痢・・・ゼリー状の便/鮮血や粘膜が見られる/便が出にくい

下痢の原因について

下痢の原因は以下の通りです。

1.食事による下痢

食物アレルギー・乳糖不耐症・生ゴミによる中毒・異物の誤食・生肉の摂取によって下痢が引き起こされます。

2.細菌・ウイルス・寄生虫による下痢

細菌

バクテリアやカンピロバクター・サルモネラなど、汚染された食品や水を誤食や誤飲することによって感染します。

ウイルス

犬パルボウイルスや犬ジステンバーウイルスなど、ウイルスを口や鼻から取り込み感染後、腸炎を起こすことで下痢になります。

寄生虫

線虫(回虫・鉤虫等)や原虫。寄生虫の卵を飲み込んだり、寄生虫に感染しているノミやネズミ・カエルなどを食べることで腸内に寄生し下痢を起こします。

3.緩下剤などの薬物摂取による下痢

緩下剤である酸化マグネシウムやラクツロースなどによって下痢が引き起こされます。

4.炎症性腸疾患(IBD)による下痢

炎症細胞が腸粘膜へ浸潤する原因不明の疾患です。

浸潤する炎症細胞の種類や場所によって好酸球性胃腸炎やリンパ急性胃腸炎などに分類されます。

5.腸リンパ管拡張症による下痢

腸のリンパ管からタンパク質が腸管内に漏れ出す病気で、腸の炎症に伴ってリンパ管が閉塞し拡張を起こすのがもっとも一般的な原因と言われています。

6.腫瘍による下痢

リンパ腫・肥満細胞種などが挙げられます。

便秘の症状をチェック

便秘とは、排便回数が少ない場合や、しぶりがある(残便感や腹痛があるのに便が出なかったり、出たとしても量が少ない)ことをいいます。

便秘自体は病気ではなく、さまざまな原因の結果から出た症状と言えます。

慢性の便秘になると、体重減少・食欲不振・嘔吐・抑うつといった全身症状が認められる可能性があります。

便秘の原因について

1.食事による便秘

骨付の肉や骨を乾燥させたおやつなどの食事から一度に多くのカルシウムを摂ることで、吸収されなかったカルシウムが便秘を引き起こします。

2.異物の誤飲による便秘

骨・石・粘土などの異物の誤飲により、消化管が詰まってしまうことによります。

3.腫瘍による便秘

腫瘍により消化管が圧迫され、便の排泄が困難になるために起こります。

4.薬による便秘

鎮痛薬や一部の麻酔薬は胃腸の働きを抑えるため、一時的な便秘を引き起こします。

腸内環境の改善は「食事療法」か「サプリメント」

慢性的に便秘や下痢に苦しむワンちゃんなら、投薬治療よりも「食事療法」や「サプリメント」の使用をオススメします。

[食事療法]胃腸に良いドッグフードを選ぶポイントと与え方

胃腸に良いドッグフードを選ぶ最も簡単な方法は、フードのパッケージに記載されている「胃腸ケア・消化器ケア・胃腸サポート・低脂質」などのキーワードで探すことです。

その上で、以下に注意して食事を選んでみてください。

刺激となる食材を避ける

  • 高脂質のドッグフードは避ける(消化の負担となるため)
  • 乳糖不耐症のワンちゃん(牛乳を飲むと下痢をするわんちゃん)は乳頭を含む牛乳・ヤギミルクを避ける
  • アレルギー食材は避ける

食物繊維が豊富かどうか

下痢の場合は水溶性食物繊維を、便秘の場合は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を摂りましょう。

  • 水溶性食物繊維・・・腸内細菌のエサとなり腸内環境を整える働きがありますので下痢・便秘どちらにもオススメです。
  • 不溶性食物繊維・・・体内に吸収されず、腸内の有害物質を絡め取って排泄を促す作用があるため、便秘に有効ですが、逆に下痢を悪化させる場合があるため、注意して選びましょう。

最後に、一部の消化器疾患(IBD等)では、より良質な食材を使用し消化率を高めた療法食を勧められる場合があります。

アレルギーの多いワンちゃんには、アレルギー対策用のフードがあります。

動物病院ではそれらの病気に対して療法食を用意していますので、獣医師に相談してみてください。

与え方のポイント

  1. 一度に与える量を減らし回数を増やす(少量頻回給餌)
  2. ドライフードは砕いて細かくするまたはふやかしてから与える
  3. ウェットフードを与える

ウェットフードは水分を含んでいるため消化がよく脱水対策にも効果的です。

また、ドライフードを砕いたりふやかす手間がありません。

ウェットフードの場合も選び方1.2.を参考にしてください。

なかでも「ペーストタイプ」がより消化に良いです。

食事を全てウェットフードに変えてしまうと、水分含有量がドライフードよりも高いために食事のカサが増し、かえって胃腸の負担となる場合があります。

そのため「おやつ用」のジュレを、砕いたドライフードに混ぜるのも一つの方法です。

与える時は冷蔵庫から取り出した冷たいフードを与えるのはNGです。

消化に良いように電子レンジや湯煎で人肌に温めてから与えましょう。

胃腸に良い食材

「水溶性食物繊維」は腸内細菌のエサになるため、腸内環境を整えるのに重要な栄養素です。

水溶性食物繊維であるオリゴ糖やイヌリンを多く含む「ごぼう・ニンニク」、ペクチンを豊富に含む「りんご・オクラ」、アルギン酸を豊富に含む「海藻類」がお勧めの食材です。

また、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内環境を整えます。

発酵による代謝産物である「短鎖脂肪酸」は腸の炎症を抑える効果があります。

ヨーグルトは牛乳と比較し乳頭の一部が分解されているため、乳糖不耐症の症状は出にくいと言われていますので、様子を見ながら少しずつ与えてみるのも良いと思います。

さらに食材ではありませんが、下痢や便秘による脱水を避けるためこまめな水分補給は欠かせません。

水を飲むのが苦手なわんちゃんであれば、ドライフードをふやかしたりウェットフードを与える・水にヤギミルクを溶かすなどの方法で意識して摂らせるようにしましょう。

便秘にいい食材

「不溶性食物繊維」を多く含む「玄米・大豆・さつまいも・きのこ・葉物の野菜」は腸内で水分を含み便の排泄を促す作用があります。

「オレイン酸」を多く含む「オリーブオイル・ひまわり油・アーモンド」は腸の働きを活性化し腸内で滞った便の排泄を促します。

※不溶性食物繊維やオレイン酸は排泄を促すため、下痢の際に与えると悪化する場合があります。

[サプリメント]選び方のポイント

サプリは腸内に直接働きかけるためとても効果的です。

以下のような成分が含まれたサプリメントが、腸内環境を整えるのに最適です。

乳酸菌・ビフィズス菌

善玉菌とも呼ばれ、腸内環境を整える効果があります。

酪酸・酢酸・プロピオン酸

発酵によって生まれる代謝産物で短鎖脂肪酸です。

腸のバリア機能を高めたり、免疫機能を整える作用があります。

オリゴ糖・ペクチン・イヌリン・アルギン酸

これらは全て水溶性食物繊維で腸内細菌のエサとなります。

ラクトフェリン

腸内で悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌を増やす働きがあります。

オメガ3系脂肪酸

炎症を抑える作用が知られており、炎症性腸疾患に有効です。

アルンネ腸活乳酸菌

 

アルンネ腸活乳酸菌

数種類の乳酸菌や腸内環境に良い成分を含むふりかけタイプのサプリメントです。

人の健康食品の品質を保証するGMP認定工場で作られており、一回使い切りタイプなので衛生的。

さらにアレルゲンフリー・添加物(保存料・着色料・香料)不使用で、胃腸の弱いわんちゃんに隅々まで考慮されています。

アルンネ腸活乳酸菌の特徴は下記の成分による効果が期待されることです。

  • 乳酸菌
  • オリゴ糖
  • イヌリン(水溶性食物繊維)
  • ユーグレナ
  • グルコポリサッカライド

乳酸菌や水溶性食物繊維のオリゴ糖・イヌリンは腸内環境を整えるのに有効です。

また、栄養素が豊富なユーグレナや免疫力の維持をサポートするグルコポリサッカライドが健康な体をサポートしますので、体調を崩してウイルスや細菌による下痢を起こしやすいわんちゃんや老犬で胃腸の働きが弱っているわんちゃんにもお勧めできます。

公式サイトでは初回割引や定期便もあり、初回 1,480円(送料無料)で試すことができます。

ワンちゃんの腸内環境でお悩みの方におすすめです。

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▶この記事を書いた人

小林さくら

麻布大学獣医学部動物応用科学科卒業
大学では栄養学研究室に所属し、就職後はペットフードの販売と開発に3年間従事

ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級取得